肩こりからくる頭痛「緊張型頭痛」の原因と予防法
肩こりからくる頭痛「緊張型頭痛」の原因と予防法
先日、頭痛でひどい肩こりがある患者さんが来院されました。
最初、脳に異常があるのではないかと心配になり、脳神経外科を受診してM R I検査をされたそうです。
結果、脳には異常がなく、脳神経外科の先生に肩こりが原因ではないかと言われたそうです。
肩こりが原因なら接骨院で治療してもらおうと当院に来られました。
ひどい肩こりは、首まわりや肩の筋肉が疲労やストレスで硬くなり、血液の流れが悪くなっています。
筋肉が硬くなり血液の流れが悪くなると、頭の筋肉や筋膜にまで影響をして「緊張型頭痛」になります。
頭が締め付けられる感じがしたら、肩こりが原因の頭痛かもしれません。
このブログでは、肩こりからくる頭痛「緊張型頭痛」 についてお話しします。
緊張型頭痛とは
孫悟空の頭の輪のように、輪をきつく締め付けられるような頭痛、つらいですね。
眩暈(めまい)やふわふわとした感じを伴い、頭が締め付けられ圧迫感と強い痛みを感じたら、それは、肩こりが原因となって起こる「緊張型頭痛」かもしれません。
30〜40歳代の女性に多くみられ5人に1人に頭痛があると言われています。男性の約3倍みられます。
そのメカニズムは、ひどい肩こり、つまり頭、首、肩の筋肉に過度な緊張が加わることで血液の流れが悪くなり、頭を覆っている筋肉や筋膜が敏感になり、痛みを感じる神経が刺激されて頭痛を起こします。
頭から首、肩にかけての筋肉のコリやハリが、頭が締め付けられ圧迫感を伴う痛みを引き起こしています。
なぜ、頭痛を引き起こすほどに、頭から首、肩の筋肉が過度に緊張して血液の流れが悪くなるのでしょうか。
肩こりからくる頭痛の原因
肩こりの原因は、長時間同じ姿勢や作業を続けることです。
肩こりからくる「緊張型頭痛」は、まさにこの要因が犯人。
デスクワークで書類などを見て下を向いた姿勢を連続したり、パソコンの画面を長時間見続けたり、車の運転によるストレスが溜まったり、ひとつの作業に集中して、少しうつむいた姿勢が長時間続くのは要注意です。
頭から首、背中にかけての筋肉は酷使され、過度の緊張を強いられて、疲労し硬くなり、血液の流れが悪くなり酸素や栄養が欠乏します。
「緊張型頭痛」が仕事の終業間際や夕方に起きやすいのもこうした理由からです。
集中するのも大切ですが、きちんと1時間に1回10分程度の休憩時間を設けて、肩こりや頭痛を防ぎましょう。
また、精神的ストレスの多い人や、睡眠不足の人なども同様に「緊張型頭痛」を起こしやすいと言われています。
心当たりがある場合は注意し、できるだけ生活習慣を改善していきましょう。
肩こりからくる頭痛の予防は、首や肩に負担をかけない生活習慣が大事
「緊張型頭痛」の予防は、そのまま肩こりを起こさないための対策につながります。
身体的・精神的ストレスを溜め込まないように心がけることは大事ですが、毎日の少しの習慣や心がけが肩こりからくる頭痛を予防できます。
下記のことを意識しながら続けてみてください。
1)同じ姿勢のまま長時間過ごさない
デスクワークなら1時間に1回立ち上がり伸びをしたり、少し歩いたりしてください。
同じ作業を続けているときは休憩を入れることを忘れないようにしてください。
そしてスマホやパソコンの使いすぎには注意しましょう。
肩こりを感じる前に、まずは身体を動かすことがポイントです。
車の運転も2時間に1度は休憩を入れてください。
これは交通事故の防止にもつながリます。
2)悪い姿勢を正す
まずは、スマホネックや猫背に気をつけてなおすことです。
立っているときは、操り人形のように頭を上から吊るされている感覚を常に意識しましょう。
街を歩いているときは、ウィンドウに写る自分の姿勢を確認するようにしましょう。
また、机と椅子の高さにも調節して骨盤が後傾ぜずに立っている状態にして背中が真っ直ぐになるよう調節しましょう。
正しい姿勢は肩こりや頭痛を予防するばかりでなく、美しく健康な生活を送るためにも大切な習慣です。
意識的に正しい姿勢を心がけるようにしましょう。
3)適切な枕の高さ
普段使っている枕の高さはどうでしょうか。
首に過度の負担をかけていないでしょうか。
朝、起きた時に首や肩の痛みを感じハリがあるようでしたら、枕が原因かもしれません。
極端に枕の高さが低すぎたり高すぎたりする枕は、筋肉を緊張させて首や肩の負担となります。
後頭部から首筋、肩までを自然なカーブで支える枕で、無理のない良い姿勢を維持しましょう。
4)軽い運動不足をする
長時間同じ姿勢や作業を続けることが「緊張型頭痛」を招く1番の要因です。
つまり、身体を動かさないでいると、筋肉が緊張するばかりでよいことはありません。その場で両肩を上げ下げしたり、首を左右に傾けたりまわしたりするだけでも大きく違います。
また、頭痛を感じたら、全身の力を抜いてリラックスし、手のひらで頭の両側をマッサージするのも有効です。
1番のおすすめは、普段から運動習慣をつけるようにすることです。ウォーキングでもストレッチでも構いません。
筋力をつけ、血行を促し、筋肉疲労が生じにくい体質をつくることは、筋肉のこわばりを防ぐことにつながります。ラジオ体操やベッドで寝ながらストレッチなども有効です。
肩こりからくる頭痛を予防するために、これらの予防のコツを実践し、肩こりの解消を目指しましょう。
緊張型頭痛の対策と予防のための体操
肩こりからくる頭痛の「緊張型頭痛」対策に、「普段から運動習慣をつけるように」と言われても何をしていいのか悩んでしまう人におすすめの、手軽な体操をご紹介します。
短い時間で簡単に、首や肩まわりの筋肉をほぐすことができ、肩こりはもちろん、肩こりからくる頭痛も予防することができます。
ぜひ習慣にして、肩こり知らず頭痛知らずの体質になりましょう。
座ったままできる体操
①力をいれて両方の肩を上げ、急に力を抜いてストンと落とす。
②両手の指先を曲げて引っかけ、左右に思いきり引っ張る。
③手のひらを合わせ、力をいれて押しつける。
④両手を腋の下に入れて肘を外回りに大きく3回まわす。次に内回しに大きく3回まわす。これを3セットする。
まとめ
集中して根を詰めて仕事をすることは大切ですが、肩こりを予防するためにはよくありません。
仕事終わりや夕方になると頭が締めつけられるように痛くなったら、それは根を詰め過ぎかもしれません。
少しリラックスをして筋肉をほぐすように体操をしてみましょう。
肩こりや頭痛が解消するかもしれません。
肩こりからくる頭痛を起こさせないポイントは、首と肩まわりの筋肉を過度に緊張させないことです。
首や肩をぐるぐるこまめに動かして、気分転換してがんばりましょう
改善しない場合は、他に何か原因があるかもしれません。そんな時はお早めにご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 綾田剣一 監修)
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