栄養素の消化吸収
こにちは!
京都市西京区 阪急上桂駅前 あやた接骨院・鍼灸院の綾田 剣一です。
テレビ、新聞、週刊誌、CMなどで健康にいい食べ物に関する情報が多く取り上げられています。
「どれがいいの」と患者さんによく質問されます。
その質問に対する私の考えをお話ししていこうと思います。
栄養素の消化吸収
栄養素は小腸で吸収され血管やリンパ管に入り、皮膚、筋、骨格などの体成分になったり、エネルギー源として使えるようになります。
食べ物に含まれている栄養素のほとんどは高分子物質(多くの分子が結合したもの)で、そのままでは大きすぎて小腸から吸収できません。そのため吸収できるくらい小さな低分子物質(少しの分子が結合したもの)に分解しなければいけません。その分解することを消化といいます。
糖質
デンプンは、唾液や膵液に含まれているアミラーゼという消化酵素によって、マルトースに分解されます。そして小腸の絨毛上にあるマルターゼによってグルコースに分解されて吸収されます。
二糖類のスクロースはグルコースとフルクトースに、ラクトースはグルコースとガラクトースなどの単糖類に分解され吸収されます。
タンパク質
多くのアミノ酸が結合した高分子化合物がタンパク質です。
胃液に含まれているペプシンや膵液に含まれているトリプシンで分解されてペプチド(アミノ酸が少し結合したもの)になり、そしてカルボキシペプチターゼなどの消化酵素で1つのアミノ酸に切り離されて吸収されます。
脂質
皆さんもご存知通り、水に脂は溶けません。
食物に含まれる脂質のほとんどはトリアシルグリセロールという物質です。
脂質(トリアシルグリセロール)は水に溶けないので消化吸収することが出来ません。
そのため、まず胆汁に含まれる胆汁酸で乳化して分解しやすくします。
乳化とは本来混ざり合わない物質がある物質を加えるとで混ざるようになることです。
身近にあるもので乳化の具体的なものはマヨネーズです。
マヨネーズは油と酢を混ぜて作りますが、本来混ざり合いません。
しかし卵黄を加えることで油と酢は乳化し、混ざり合って皆さんがご存知の様なマヨネーズになります。
それと同じようなことを胆汁酸がしています。
次に、すい臓から分泌される消化酵素のリパーゼにいって脂肪の分解を始めます。
脂質は、グリセリンに脂肪酸が3つ結合したものです。
消化酵素のリパーゼの働きによってグリセロール(グリセリン)、脂肪酸、モノグリセリド(グリセリンに脂肪酸が1つくっついている状態)に分解されます。
グリセロールは親水性(水に溶ける)があるので、小腸上皮細胞から吸収されていきます。
また脂肪酸やモノグリセリドは親水性が低くいので取りまれずに、胆汁酸でさらに細かく乳化され、ミセルという小さな構造になって吸収されます。
吸収された脂肪酸、モノグリセリドは血液の中を輸送するためにタンパク質にくるまれます。これをカイロミクロン、もしくはキロミクロンと言います。
タンパク質の船に載せられたようなイメージです。そしてカイロミクロンの多くはリンパ管へと吸収され、お腹、胸、首を経て心臓で動脈に入り全身へ運ばれます。身体を巡った脂肪は肝臓で吸収されます。
消化吸収の話は少し難しくなってしまいました。
簡単にまとめると、それぞれの栄養素に応じた分解の仕方で高分子物質(多くの分子が結合したもの)を低分子物質(少しの分子が結合したもの)に分解して小さくし吸収するということです。
次回は、エネルギ代謝についてお話しします。
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