熱中症にご注意!
みなさんこんにちは!
あやた接骨院・鍼灸院 院長 院長の綾田です。
新緑の過ごしやすい日があっという間に過ぎ、日差しの強い季節が訪れましたね!
しかし、新型コロナの感染防止のため、外出時はマスクをつけています。
蒸し暑くて仕方ありません。ただでさえ日差しが強く暑いのに、、、息苦しくて顔面汗だくです。
そんな急に暑くなった時に怖いのが、熱中症です。
暑いと汗をかきますが
みなさん、汗をかくと失われるのは水分や塩分だけではありません。
人間の体は、汗をかくと水分といっしょにビタミン・ミネラルも抜けてしまいます。
そのため、熱中症を起こしやすくなります。
実は、熱中症って「栄養不足」から起こるんです。
そこで熱中症について詳しくお話ししたいと思います。
熱中症は、高温多湿の環境にいることで起こる体の不調の総称で、熱痙攣・熱失神・熱疲労・熱射病(日射病)などがあります。
人間は、汗をかいて、蒸発するときの気化熱で体温を調節しています。
発汗した時の体の中はどうなっているのでしょうか?
きちんと栄養を摂っている人の血液の中は、正しい水分の量があって、人間が生きていくのに必要な、ブドウ糖・たんぱく質・ビタミン・ミネラルが流れています。
汗をかくと水分のほかに、栄養も一緒に漏れ出します。
血液と血管のまわりの組織、その周りの細胞は、全部同じ濃さになるように、浸透圧によってpHが調節されています。
簡単にいうと「浸透圧=同じ濃さになろうとする力」のことです。
水分は薄い方から濃い方へ、物質は濃い方から薄い方へ移動します。同じ濃さになると移動は止まります。梅干しも、濃い塩漬けにすることで中の水分が外に移動していますよね。
人間の体の中でも同じことが起こっています。
汗をたくさんかいている時に…
【水分が不足している時】
●血液の水分が抜けて中身がドロドロに濃くなる
●血管のまわりの細胞たちから水を吸い上げて、血液が濃くなりすぎないように調節する
●この時に、水を奪われた血管のまわりの細胞たちは、カラカラに乾いて縮んで死んでしまう
【水分を過剰に摂りすぎている時】
●血管にたくさん水が入ってきて、血液が薄くなってしまう
●血管のまわりの細胞たちが血液の水を引き上げて、血液が薄くなりすぎないように調節する
●すると、血管のまわりの細胞たちが水を吸ってパンパンに膨らんで、むくみが出ます。
「水分補給しないといけないのに、水分を摂りすぎるのもよくないのです。
正しい水分補給をしないと、逆に熱中症になってしまうこともあります。
水分は、薄い方から濃い方へ移動し、栄養は必要な量が取り込まれます。
熱中症対策の水分補給は、人間の体液よりも少し薄い飲み物(少し浸透圧の低い)がおすすめです。
飲み物は、人間の体液の濃さに近いかどうかで種類が分けられています。
低張液(浸透圧の低い液体)
お水やお茶、紅茶(砂糖入り)など
・人間の体液よりもかなり薄い
・一気に飲むと、水分が入りすぎて血液を薄めてしまう
アイソトニック飲料(等張液)
・人間の体液と大体同じ濃さ
・普段は水分はあまり入らない
・汗をかいている時は、人間の体液が濃くなっているので水分が入る
ハイポトニック飲料(浸透圧の調整飲料)
・人間の体液よりも少し薄い
・体に入りやすいように薄く調節されたものなのでスムーズに水分補給できる
高張液
砂糖たっぷりと入った炭酸飲料や、果汁ジュースなど
・人間の体液よりもかなり濃い
・体から水分を奪って血液をドロドロにしてしまう
ということは「ハイポトニック飲料が一番!!」と思ってしまいますが、そうではないんです。
液体の濃さは、水で薄めても変わりますよね。濃さだけではなくて、その中身に何が入っているかがとても大切です。
市販されているスポーツドリンクを調べてみると、ナトリウム、カリウムなどが少ししか入っていなくて肝臓に負担がかかるアミノ酸が入っているものもありました。
汗で身体の外に出ていくのは、ナトリウム・カリウムだけではなく、ミネラルやビタミンも出ていってしまいます。残念ながら、市販のドリンクには、それを補えるビタミン・ミネラルがしっかり入った商品はありませんでした。
あやた接骨院・鍼灸院がおすすめする熱中症の予防法
こまめな水分補給(水分・塩分・ビタミン・ミネラルを含むもの)
睡眠をしっかりとる
十分な休憩をとる
日差しを防ぐ・風通しを良くする
そして一番大切なのが、普段から、ごはん(お米)、たんぱく質、ビタミン・ミネラルをしっかり摂って体作りをすることです。
人間の体液、血液の中は「水」だけではありません。
生きるために、体に必要な、ブドウ糖やたんぱく質、ビタミン、ミネラルが常に流れています。その場しのぎで水分や栄養を摂っても、普段から栄養失調の人は熱中症になりやすいです。
高温の場所で活動・運動している同じ条件でも、熱中症になる人・ならない人がいます。それは普段から体作りが出来ているかどうかで変わってきます。
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記事担当 柔道整復師・鍼灸師 綾田 剣一