雨の日は肩こりが悪化する？「気象病」に負けない体を作る、自律神経の整え方

台風が近づいて来ると体調を崩してしまう

天気が悪いと頭痛がする

雨が降る前に古傷が痛む

天気が悪いと肩こりが悪化する

そんな話を聞いたことがありませんか？

「気象病」とは寒暖差や気圧、湿度の変化でおこる体の不調のことです。

株式会社ウェザーニューズが行った「雨と気圧と体調調査」では日本人の約６割が天気の変化による体調の変化を感じるという結果がでています。

中でも、40代女性は８割が気圧が変化すると体調にも変化があると回答しており、気圧の変化は女性の体調に影響をおよぼしやすいようです。

 

参考：株式会社ウェザーニューズ「雨と気圧と体調調査」　

https://jp.weathernews.com/news/10515/

 

このブログでは「気象病」を原因とした肩こりについて、そして今日からできるおすすめのセルフケアをご紹介します。

 

「気象病」と肩こりの関係

「気象病」とは天候の変化などで自律神経が乱れることによって起こります。

自律神経が乱れると血管の動きが悪くなり血流が滞るため、肩こりや首こりなどの体の不調を引き起こします。

 

自律神経とは

人間の体の維持に必要な、呼吸や代謝、体温調節などをコントロールしているのが自律神経です。

自律神経は脳から体全体に行き渡っている神経の一つで、体の様々な臓器や器官の働きに24時間影響を与えています。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」にわかれています。

「交感神経」は運動するときなどに、心拍数を上げたり、血管を収縮させたりして、体をアクティブにする働きを担っています。

「副交感神経」は体を休ませる働きがあり、心拍数を減らしたり、消化や排便・排尿を促進したりします。

 

天候の変化による自律神経の乱れ

気象病には、耳の奥にある内耳が関係していると言われています。

内耳とは体の中で平衡感覚や音を感知するセンサーのような役割をしている機関です。

気圧の変化に内耳が敏感に反応して脳に伝わり、自律神経が乱れるのではないかと考えられています。

 

あなたの不調は「気象病」かも？「気象病」チェックリスト

・天気がかわるときに体調が悪くなる

・雨が降る前になんとなく予測ができる

・耳鳴りやめまいが起こりやすい

・姿勢が悪い

・乗り物酔いをしやすい

・長時間スマートフォンを使うことがよくある

・日常的にストレスを感じている

上記の症状にいくつか当てはまる方は、気象病を抱えているかもしれません。

 

「気象病」による肩こりを予防するには？

気象病は誰にでもなる可能性がありますが、特に女性は、元々女性ホルモンの影響で自律神経が乱れやすくなっています。

女性ホルモンの影響に、さらに気象の変化が加わることで、自律神経が乱れ、気象病を発症しやすくなります。

自律神経の乱れを防ぐためには、普段から生活習慣を整え、自律神経の働きを高めることが大切です。

天候の変化による影響をおさえることができるほか、たとえ自律神経が乱れたとしても、乱れを小さくすることができます。

 

今すぐできる自律神経セルフケア

・ゆっくりと深い呼吸をする

交感神経が強く働き、体が緊張している人は、呼吸が速く浅くなりやすくなります。

毎日１分間、意識してゆったりと呼吸をしてみましょう。

ポイントは吸う息よりも吐く息を細く長めにすることです。

「２秒吸って４秒吐く」など、吸う息と吐く息の長さは「１：２」を意識してみましょう。

 

・耳をマッサージする

気象病による体の不調は、耳の奥にある内耳が関係していると考えられています。

耳をつまんでくるくるまわしたり、上下横にひっぱることで、内耳の血流がよくなります。

ホットタオルやカイロなどで耳を温めるのもおすすめです。

 

・入浴

現代の日常生活は、ストレスや緊張などで交感神経が活発になりやすくなっています。

就寝前にゆっくりと入浴をすることで、副交感神経の働きを高め、体をリラックスさせることができます。

また、体があたたまることで肩こりの緩和も期待できます。

 

・朝食をきちんと食べる

朝は、自律神経が副交感神経から交感神経に切り替わるタイミングです。

毎日決まった時間に朝食を摂ることで生活リズムが整い、自律神経をバランスよく保つことができます。

また、食事をとることで、血流がよくなり、スムーズに副交感神経から交感神経へ移行できるので、しっかり目覚めることができます。

 

・適度な運動

適度な運動は全身の血流をよくする効果があるほか、自律神経を乱す原因となるストレスの解消にもなります。

ウォーキングやジョギング、水泳、自転車など、全身を適度につかう有酸素運動を行い、血液循環を促しましょう。

 

気候の変化に負けない健康な体作りを！

気象の変化に影響されない体を作るには、普段から自律神経を整えておくことが大切です。

できることから少しずつ生活に取り入れて、天候の変化を原因とした肩こりを防ぎましょう。

 

肩こりに悩まされていて困っている、という方は一度ご相談ください。きっとお役に立てると思います。

  

（柔道整復師・鍼灸師・睡眠健康指導師上級  　綾田剣一  監修）

 

 

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