つらい腰の痛みや足のしびれに悩んでいませんか?腰椎椎間板ヘルニアの保存療法と対処法
つらい腰の痛みや足のしびれに悩んでいませんか?
腰椎椎間板ヘルニアの保存療法と対処法
腰に痛みがある
足に力が入りにくい
足がしびれる
そんな悩みをお持ちではないですか?
このブログでは、腰椎椎間板ヘルニアによる足のしびれの治療法や対処法についてお話します。
腰椎椎間板ヘルニアとは
背骨は椎骨と呼ばれる小さな骨が連なってできています。
椎骨と椎骨の間には椎間板と呼ばれるクッションが入っています。
腰椎椎間板ヘルニアとは、椎骨の間に入っていた椎間板の核が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こします。
腰椎椎間板ヘルニアの80%は自然治癒するといわれており、急性期には激痛が伴いますが、数ヶ月かけて徐々に痛みが引いていきます。
腰椎椎間板ヘルニアは
・仕事や家事、子育てなどで中腰の姿勢になることが多い人
・体が硬い人
・猫背など、姿勢が悪い人
・長時間イスに座っている人
・ハイヒールなどのかかとが高いくつをはく機会が多い人
など、背骨や腰に負担がかかる習慣をもっている人がなりやすいです。
腰椎椎間板ヘルニアにはどんな治療があるの?
腰椎椎間板ヘルニアの治療には「手術療法」と「保存療法」があります。
ほとんどの人は手術は不要で、「保存療法」で症状が改善されます。
「保存療法」には主に3つの種類があります。
・薬物療法
痛み止めの薬や、筋肉をゆるめる薬を飲んで痛みやしびれなどの症状を軽くするための治療です。
・理学療法(物理療法)
急性期の痛みが落ち着いた後に、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です
・ブロック注射
痛み止めの効かない激しい痛みを抑える注射です。
即効性がありますが、効果は一時的なものです。
腰椎椎間板ヘルニアによる痛みや足のしびれを改善するポイントは?
激しい痛みが生じる急性期は安静にしていることが大切ですが、安静期間は最長でも3日ほどがよいといわれています。
安静期間があまりにも長いと、体がこわばったり、筋力が低下したりして、痛みやしびれが長びく原因にもなります。
安静期間がすぎたあとは、可能な範囲で体を動かし、日常生活をいつも通り送ることが大切です。
また、腰椎椎間板ヘルニアは生活習慣が原因で生じることが多い病気です。ヘルニア発生の原因となっている習慣を見直すことが、再発や悪化を防ぐ大切なポイントです。
腰痛・足のしびれを改善する簡単セルフケア
・良い姿勢を身につける
背骨が前に倒れる姿勢を続けていると、腰に大きな負担がかかります。
できるだけ背骨をまっすぐ天井に向けることを意識することが大切です。
イスに座るときは、深く座るようにし、骨盤を立てることを意識しましょう。
背もたれがある場合は、背もたれを利用することで骨盤をしっかり立てることができます。
イスに座るとつい足を組んでしまうという方もいるかもしれません。
足を組むクセは腰痛や足のしびれの原因となります。
両足をしっかりと床につけて体を安定させることを意識すると、足を組みづらくなります。
・適度な運動
適度な運動は全身の血流をよくする効果があります。
ウォーキングやジョギング、水泳、自転車など、全身を適度につかう有酸素運動を行い、血液循環を促しましょう。
また、筋力の低下や筋肉のコリは、姿勢の崩れにつながります。
運動をすることで、正しい姿勢を保つのに必要な筋肉をつけることができます。
・長時間同じ姿勢でいることをさける
長時間同じ姿勢でいることは、体に大きな負担がかかるほか、血行不良を引き起こします。
作業やデスクワークをするさいは、適度に休憩をとって体を動かすことが大切です。
・腹筋、背筋を鍛える
姿勢が崩れる主な原因は筋力の低下です。
上半身を支える腹筋と背筋をバランス良く鍛えることで、腰への負担を軽減することができます。
・冷えを避ける
体が冷えると血管が収縮し血流が悪くなるため、腰痛や足のしびれの悪化につながります。
冷たい飲み物や、薄着など、体を冷やす行動はできるだけ避けましょう。
あたたかい服装をしたり、体を温める食材を使った食事をとったりして、できるだけ体を温めましょう。
・ストレスをためない
ストレスは体の血流を整える自律神経に影響をあたえ、血行を悪くさせる場合があります。
一日の終わりに短い時間でも良いのでぜひ、好きな音楽を聴いたり、趣味の時間をとったり、自分の好きな方法でリラックスする時間をとってみてください。
腰痛や足のしびれを解消するには、生活習慣の改善が大切
腰椎椎間板ヘルニアの治療には生活習慣を見直し、根本的な原因をなくすことが大切です。
できることから生活習慣を見直し、原因である筋肉や関節のバランスのゆがみを見つけて治療することで、ヘルニアを再発させない体をめざしましょう。
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改善しない場合は、他に何か原因があるかもしれません。そんな時はお早めにご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師・睡眠健康指導師上級 綾田剣一 監修)
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