大腿部筋挫傷の解説と応急処置
大腿部筋挫傷の解説と応急処置
京都市西区上桂のあやた接骨院・鍼灸院の綾田です。
先日、大腿部筋挫傷で1ヶ月ほど自分で治療していたがあまり良くならないので来院された患者さんがいらっしゃいました。
単純な打撲だを思い、自分で治療をされていたようですが大腿部筋挫傷は初期の処置を誤ると治るまで時間がかかります。
このブログでは、大腿部筋挫傷の解説と応急処置についてお話をします。
大腿部筋挫傷とは
スポーツの時などに相手の膝や肩が太ももに当たって太ももの筋肉が大腿骨の間に挟まれ圧迫されて起こるケガです。
通称「チャーリーホース」「ももかん」「ちゃらんぽ」などと呼ばれています。
大腿部筋挫傷は、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、バスケットボール、ハンドボールなど相手との接触の多いスポーツなどで多く見られます。
太ももに膝が当たって起こるだけでなく、ラグビーでは相手の頭や肩が、アメリカンフットボールではヘルメットをぶつけられたり、フルコンタクト空手では蹴られたりしておこることがあります。
コンタクト系のスポーツ現場では、よく起こるので軽くみられやすいケガです。
しかし、適切に治療をせずに、何回も打撲を繰り返すと骨化性筋炎を起こしてしまうことがあります。
*骨化性筋炎:強い打ち身やくり返す打ち身により筋肉の中にできた出血が血腫となり、それが骨化することで痛みを引き起こす。
応急処置について
ケガをした直後の処置が、早く治るか症状が長引くかを左右します。
症状は腫れ・熱感・痛み・膝が曲がらないなどです。
処置をせずに放っておくと膝を曲げられる範囲が小さくなります。
このブログを参考にしていただき、適切な処置をしていただければ幸いです。
急性期(受傷後3日目まで)には太ももの中での出血を最小限に抑えなければいけません。
徹底的にアイシングをします。
また、負傷した筋肉を伸ばすために膝をできるだけ曲げて固定し、血が筋肉の中に貯まらないようにしなければいけません。
大腿部の前面の場合は膝を曲げた状態にしておきましょう。
応急処置は、膝を曲げて痛めて部分を圧迫しながらRICE処置を行います。
RICE処置は痛みと腫れが落ち着き、左右の足の周径が同じになるまでは行います。
R I C E処置とは
R・・・安静(rest)
I・・・冷却(icing)
C・・・圧迫(compression)
E・・・挙上(elevation)
急性期(受傷後3日目まで)を過ぎた時点での膝を90°以上曲げることができれば早期スポーツ復帰を見込めます。
膝の屈曲を90°できない場合は、温めてからあまり負荷をかけずに膝を曲げる可動域訓練を行って行かなければなりません。
本格的にリハビリを始めるのは痛みがなく、体重をかけることができ、膝を120°以上曲げることができるようになってから行います。
膝が問題なく曲げられるようになれば、スクワットや痛みのない範囲で練習を再開し、最終的には実際のスポーツへの復帰をしていきます。
ただし、再び傷めると回復を遅らせ、さらに悪化させるので注意が必要です。
テーピングやバンテージをして保護をして、復帰していくこともあります。
まとめ
太ももの単純な打撲だと軽く考えないでください。
最初の処置が大切です。
専門家の処置を受けられることをお勧めします。
改善しない場合は、ご相談ください。お力になれると思います。
(柔道整復師・鍼灸師・睡眠健康指導師上級 綾田剣一 監修)
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