機能性食品とは?

〜食品の分類と選び方のポイント〜

はじめに

最近、小林製薬の「紅麹サプリ」に関する報道が、消費者の間で大きな注目を集めています。

このサプリメントに関連する健康上の懸念が浮上し、それが食品の安全性に対する不安と疑問を呼び起こしています。

このような社会的な背景の中で、私たち消費者が日々の生活で遭遇する可能性のあるさまざまな種類の食品について、その分類と意義を改めて考えることが大切です。

毎日の食事選びは、単に「何を食べるか」ではなく、「どのように体に影響を与えるか」という視点で考える必要があります。

食品は大きく「一般食品」と「保健機能食品」の2つ分けられます。

さらに保健機能食品は、「特定保健用食品」、「栄養機能食品」、「機能性表示食品」の3つに細分化されます。

「一般食品」と「保健機能食品」は私たちの食生活に欠かせない存在ですが、これらの食品が何を目的とし、どのような効果を期待できるかについて、明確に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。

このブログ記事では、「一般食品」と「保健機能食品」の基本的な違いと、それぞれがどのように私たちの健康に寄与するのかをお伝えします。

さらに、健康を考えた食品選びのポイントを示し、自身や家族のためにより良い食生活を送るための参考になるようにします。

健康的な生活を目指す上で、適切な食品の選択は非常に重要です。

この記事を通して、読者の皆様が毎日の食品選びにお役に立てば幸いです。

 

一般食品とは

日々の食事で摂取する一般食品は、私たちの生命活動を維持する基本的なエネルギー源です。

一般食品には、野菜、果物、肉、魚、穀物など、日常的に摂取される様々な食品が含まれます。

これらは、体を構成するためのタンパク質、エネルギーを供給する炭水化物や脂質、体の機能を正常に保つためのビタミンやミネラルなど、必要な栄養素をバランスよく提供します。

しかし、現代社会では加工食品の普及により、一般食品の選択にも注意が必要です。

添加物や過剰な糖分、塩分を含む食品は、適量を超えると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため、一般食品を選ぶ際には、成分表示を確認し、自然な形で栄養素を摂取できる食品を選ぶことが推奨されます。

また、食品の鮮度や品質も重要です。

新鮮な野菜や果物、質の良い肉や魚を選ぶことで、より多くの栄養素を体に取り入れることができます。

地産地消を心がけることも、新鮮で健康的な一般食品を選ぶ一つの方法です。

食事の準備には時間がかかるかもしれませんが、栄養価の高い一般食品を選んでバランスの良い食事を心がけることで、長期的な健康を支えることができます。

 

保健機能食品とは

保健機能食品は、特定の健康効果や機能を有することが科学的に証明された食品の総称です。

これらは、特定の健康上の悩みを持つ消費者を対象として開発されており、疾病の予防や健康維持に役立つとされています。

保健機能食品には、「特定保健用食品」、「栄養機能食品」、「機能性表示食品」があり、それぞれが厚生労働省の定める基準や規制のもとで管理されています。

特定保健用食品

特定保健用食品(トクホ)は、消費者庁による厳しい審査と承認を受けた食品です。

これらの食品は特定の健康効果が科学的に証明されており、パッケージにはその効果が明記されています。

例えば、血圧が高めの人に適した製品や、コレステロールの吸収を抑える製品などがあります。

特定保健用食品(トクホ)の製品は、特定の健康維持や改善を目指していますが、病気の治療や予防を目的としたものではありません。

 

特定保健用食品について(参照:消費者庁)

 

機能性表示食品

機能性表示食品は、企業が自らの責任で科学的根拠に基づく健康効果を表示できる食品です。

消費者庁への届出が必要ですが、特定保健用食品(トクホ)のような事前審査はありません。

これにより、より多くの製品が市場に出ることが可能になります。

機能性表示食品は、例えば腸内環境を整える効果や、記憶力の維持を助ける効果など、特定の健康上の利益を提供します。

製品のラベルには、その機能性に関する情報や科学的根拠が記載されています。

 

機能性表示食品について(参照:消費者庁)

 

栄養機能食品

栄養機能食品は、ビタミンやミネラルなどの栄養素が一定量以上含まれており、その栄養素の機能によって特定の健康効果が期待できる食品です。

これらの食品は、栄養素の摂取を補助することを目的としています。

栄養機能食品のラベルには、含まれている栄養素とその機能が明記されており、消費者は自分の栄養ニーズに合わせて製品を選択できます。

 

これらのカテゴリーは、消費者が自身の健康管理に役立てるために設けられていますが、製品を選ぶ際には、その機能性や安全性について正しく理解し、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることが重要です。

特に、特定の健康上の問題がある場合は、医師や栄養士などの専門家に相談することをお勧めします

保健機能食品を選ぶ際には、その効果や安全性についてしっかりと理解し、自分の健康状態や生活習慣に合った商品を選ぶことが重要です。

また、これらの食品はあくまで健康的な生活習慣の補助として利用するものであり、バランスの取れた食事や適度な運動といった基本的な健康管理をおろそかにしてはなりません。

自分に合った保健機能食品を選び、健康維持に役立てることで、より充実した生活を送ることができます。

 

栄養機能食品について(参照:消費者庁)

 

一般食品と保健機能食品の違い

一般食品と保健機能食品を区別する最大の特徴は、後者が特定の健康効果や機能を科学的根拠に基づいて明確に表示している点にあります。

この違いは、消費者が自分の健康目標やニーズに応じて適切な食品を選ぶ上で、重要な指針となります。

一般食品は、日常的に摂取する基本的な食品群であり、健康的な食生活の基盤を形成します。

これに対して、保健機能食品は、特定の健康上の懸念や目的に対応するために設計されています。

例えば、血圧を下げる効果が認められた特定保健用食品や、腸内環境を改善する効果が期待できる機能性表示食品などがあります。

また、これら二つのカテゴリーは、法的な規制や承認プロセスにおいても異なります。

保健機能食品は、その効果を表示するために、科学的な根拠と厚生労働省または消費者庁による厳格な評価を経る必要があります。

これは、消費者が安全で信頼性の高い製品を選ぶための保証となっています。

このように、一般食品と保健機能食品の間には、目的、法的規制、健康への影響という面で大きな違いがあります。

消費者としては、これらの違いを理解し、自分の健康状態や生活習慣に最も適した食品を選ぶことが大切です。

 

健康を支える食品選びのポイント

健康を支え、維持するためには、日々の食品選びが非常に重要です。

栄養バランスの取れた食事は、健康の土台を築きます。そのためには、一般食品を基本に、必要に応じて保健機能食品を上手に取り入れることが推奨されます。

食品選びの際には、以下のポイントを心掛けましょう

多様性を重視

様々な種類の食品をバランス良く摂取することで、必要な栄養素を全てカバーすることができます。

新鮮で自然な食品を選ぶ

加工食品よりも、新鮮な野菜や果物、肉や魚を選びましょう。これらは、添加物が少なく、栄養価が高い傾向にあります。

保健機能食品の選択には慎重に

製品を選ぶ際は、その科学的根拠、安全性、そして自分の健康状態や目的に合致するかどうかを慎重に検討しましょう。

過剰摂取に注意

健康効果があるからといって、保健機能食品を過剰に摂取することは避けましょう。摂取量の推奨を守り、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。

最終的に、食品選びは個々人の健康状態、生活習慣、好みに深く関連しています。そのため、自分自身の身体を理解し、必要な栄養素を適切に摂取することが、健康への第一歩となります。

医師や栄養士と相談しながら、自分に最適な食品選びを心掛けましょう。

 

まとめ

一般食品と保健機能食品は、それぞれが私たちの健康に貢献する重要な役割を持っています。

一般食品が日々の栄養摂取の基盤を築き、保健機能食品が特定の健康上の懸念に対処する手助けをしてくれます。

しかし、最も重要なのは、これらの食品をバランス良く、適切に組み合わせることです。

健康的な食生活を送るためには、多様な食品から必要な栄養素を得ること、新鮮で質の高い食品を選ぶこと、そして自分の身体と相談しながら食品を選ぶことが重要です。

また、保健機能食品を選ぶ際には、その製品の安全性や効果について十分に理解し、自分の健康状態に合ったものを選ぶようにしましょう。

この記事を通じて、読者の皆様が健康的な食品選びにより意識的なアプローチを取ることができるようになることを願っています。

健康は日々の積み重ねから形成されるものです。

賢い食品選びを通じて、より健康で充実した日々を送りましょう。

   

                   (柔道整復師・鍼灸師・睡眠健康指導師上級  綾田剣一  監修)

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