腰痛のとき『冷やす』『温める』 どっち？
腰痛のとき「冷やす」のか「温める」のか、どうすればいいのか迷うことがありますよね。
対処を間違うと腰痛を悪化させていまします。
「冷やす」「温める」を正しく使い分ける必要があります。
このブログでは、腰痛のときの「冷やす」のか「温める」のか、その適切な判断基準や対処方法のお話をしたいと思います。
「冷やす」「温める」の判断基準
「冷やす」「温める」の判断は、腰痛を起こしてからどれくらい時間が経っているかによって判断します。痛めてから４８時間以内であれば冷やして、４８時間以上時間が経っていたら温めます。
冷やす腰痛
【冷やす腰痛の症状】
痛みの範囲が狭く、針を刺すような鋭い痛みで体が動かせないような腰痛です。
【冷やす腰痛の対処法】
腰を痛めた直後は炎症があるため、温めるのではなく冷やすことによって炎症をやわらげるようにしましょう。
もし、体を動かせないような激しい痛みの場合は安静にします。
痛みが少し軽くなり動けるようになれば、無理をせずにできる範囲で日常生活は動くようにしましよう。
温める腰痛
【温める腰痛の症状】
腰から背中にかけて広い範囲に痛みや重さを感じる腰痛です。
針を刺すような鋭い痛みはなく、重だるい鈍い痛みです。
【温める腰痛の対処法】
痛みのために必要以上に安静にして筋肉を動かさないことが続くと、筋肉が硬くなり血のめぐりが悪くなり、さらに痛みを長引かせる原因になります。
そのため、安静にはせずに適度に体を動かして、ストレッチや筋肉を鍛えるトレーニングを行ったりします。
腰の筋肉の血のめぐりをよくするために、腰を温めるます。
腰痛の冷やし方・温め方
【腰痛の冷やし方】
氷のうで冷やすのが最も簡単で効果があります。
うつ伏せや横むけなど痛みの少ない姿勢になって、腰の痛むところに氷と水を入れた氷のうを当てて冷やします。
保冷剤や冷却シートを使ったり、水や氷で濡らしたタオルを当てたりしてもいいですが、氷のうが最も簡単で効果的です。
保冷剤だと０度以下のかなり低い温度になっていることもあり、凍傷を起こす危険性があります。
しかし、氷のうは、氷と水が一緒に入っているので温度は０度です。
氷がすべて溶けて水になるまで０度を保ち続けます。
０度以下になることがないので凍傷を起こすことはありません。
また、氷のうには多くの水を入れるので、多くの熱を奪うことができます。
冷却シートだと奪える熱の量は氷のうより少ない量になります。
【腰痛の温め方】
最も簡単な方法は、使い捨てカイロを使用したり、お湯や電子レンジで温めることができるホットパック使うことです。
しかし、一部分や少しの時間しか温められません。
最も効果的な家でできる方法は「腰湯」です。
お風呂に全身入るとしんどくなり、長時間入っていられません。
しかし、腰までなら長い時間お湯に入っていることができます。
長い時間入ることにより、血のめぐりが良くなり痛めた腰の修復が早くなります。
お風呂に入る前やお湯に入っている間も水分補給をして、脱水症状にならないように気をつけてください。
ゆっくり筋肉が伸ばされるのを意識しながら行いましょう。
まとめ
腰痛を冷やしたり温めたりは症状による使い分けが重要です。
冷やしたり温めたりは、症状に合わせて最適なものを選ぶ必要があります。
選択を誤れば、改善するどころかかえって悪くしてしまうこともあります。
もし判断が難しい場合は、無理に自己判断をせずにご相談ください。
きっとお力になれます。
（柔道整復師・鍼灸師・睡眠健康指導師上級 綾田剣一 監修）
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