介護職の50代女性の腰痛。原因と対策!

京都市西京区上桂 あやた接骨院・鍼灸院の綾田です。

先日、介護職の50代女性が来院された時のお話です。

 

当院に来られる前に病院を受診されました。

その時、病院の先生から「何か腰痛の原因で思い当たることはないですか?」と聞かれ、

「介護の仕事をしていて車椅子からベッドの移乗や入浴の介助をしています」

と答えたそうです。

すると先生に「それが原因かもしれませんね」とおっしゃったそうです。

しかし、介護の仕事を始めて5年になるのになぜ今まで大丈夫で、今になって痛みだしたのだろうか?

同じ職場で同じ仕事をしている人で腰痛でない人もいる。それなのにどうして私は腰痛になったのだろう?

そんな疑問を持たれたそうです。

そこでこのブログでは、介護職に腰痛の多い原因とその対策についてお話します。

 

介護職に腰痛の多い原因

  • 無理な不自然な姿勢や動作

送迎車の乗降介助、入浴介助、食事介助で無理な不自然な姿勢や無理に腰を捻る動作が多い。

 

  • 中腰や前かがみの姿勢

体位変換、シーツ交換、おむつ交換など中腰や前かがみの姿勢が多い。

 

  • 支えたり、持ち上げたりする動作

ベッドから起き上がったり、移乗するときに支えたり、持ち上げたりする動作が多い。

 

  • 長時間の同じ姿勢

入浴介助やトイレ介助で腰に負担おかかる姿勢を長時間する。

 

  • 立ち仕事

立っていることが多く、突発的に対応しなければいけないことが起こり休憩時間も十分に取れない。

 

 

介護職の方は、上記のような姿勢や動作が原因で腰痛を起こしやすいです。

しかし、入用介助、移乗介助、トイレ、おむつ交換、体位変換などは必ず介護の仕事ではしなければならない仕事内容です。

シーツ交換やおむつ交換など中腰の姿勢をしばらくして腰の筋肉が硬くなっている時に、急に動くと腰を痛めやすく危険です。

また、日々の仕事で腰の筋肉に疲労が蓄積されると筋肉が硬くなり血液の巡りが悪くなり慢性腰痛になります。

腰の筋肉が硬いと、何げない動作でも腰痛を起こしてしまいます。

 

 

介護職の腰痛の対策

  • 介助姿勢の改善

忙しいからといって無理な姿勢のまま力任せに介助したり、作業をしたりしない。

体位変換の時はベッドの横から無理に手を伸ばしてするのではなく、ベッドに片膝をついて正しい姿勢で体位変換他をする。

車椅子からトイレへの移乗の時に腰を捻ったまま無理な姿勢で力任せの介助動作は腰に大きな負担がかかります。

移乗の正しい姿勢や方法は介護者のみならず利用者さんの負担も少なくなります。

 

  • 福祉用具や機器の活用

福祉用具や福祉機器(電動リフト、スライディングボードなど)を活用することによって腰痛を予防できます。

 

  • 休憩とメンテナンス

介護の仕事は重労働が多く疲労が蓄積されやすいです。疲労が蓄積されて筋肉が硬くなると血液の巡りが悪くなり腰痛を起こしやすくなります。

仕事中は計画的に休憩をとり疲労を回復させるようにしましょう。

また、普段からメンテナンスとして腰痛体操をしたり、朝起きた時や入浴後にストレッチをしたりしましょう。

 

 

腰痛予防のストレッチ

【腰のストレッチ】

 

1. 仰向けに横になります。
2. 左膝を90度に曲げて右側に倒し腰をねじります。
3. 右手で左膝を上から下に軽く押さえます。
4. 顔を左に向け左肩が浮かないようにしょう。
5. 行くを止めずに呼吸をしながら20秒ほど保持します。
6. 反対側も同様に、左右交互に3回ずつおこないましょう。

 

【 背中のストレッチ】

1. 仰向けに横になります。
2. 顔は少し起こし右膝を両手で抱え込み、ゆっくり10~20秒ほどかけて背中を丸めます。(息は止めずに、ゆっくり息を吸って10~20秒ほどかけて息を吐きながら背中を丸めます)
3. 息を吸いながらゆっくりと元に戻し、左も同じようにストレッチしましょう。
3. 左右交互に5回ほどおこないましょう。
4. 次に、両膝を両手で抱えます。
5. 顔は両膝に近づけるように少し起こし、ゆっくりと背中全体を丸めます。(息は止めずに、ゆっくり息を吸って10~20秒ほどかけて息を吐きながら背中を丸めます)
6. 息を吸いながらゆっくりと元に戻します。
7. ゆっくりと「丸める→戻す」を5 回ほど繰り返しましょう。

 

【お尻から太もものストレッチ】

 

1. 椅子に座ります。
2. 足を肩幅くらいに開きます。
3. 右足を持ち上げ、右足のふくらはぎを左足の太ももに乗せます。
4. 右手を右足の膝に乗せて、体ををゆっくりと前に倒していきます。(上半身を前に倒します)
5. 痛みが出ない限界まで倒し、ゆっくりと呼吸をしながら20秒保持します。
6. ゆっくりと戻し、左足も同様におこないましょう。
7. 左右交互に2回おこないましょう。

 

ストレッチをおこなう時は、ゆっくりと呼吸してください。呼吸を止めると筋肉が緩みません。
また、お風呂上りなど身体が温まっている時にストレッチをすると、筋肉の柔軟性が上がっているのでより効果を得ることができます。

朝、起床時のストレッチは大切です。

起床後のストレッチで身体をほぐして、1日のハードな介護の仕事に備えましょう。

 

まとめ

このブログでは、介護職の50代の女性の腰痛の原因と対処法についてお話ししました。

しばらくストレッチなどしても改善しない場合は、他に何か原因があるかもしれません。そんな時はお早めにご相談ください。

             (柔道整復師・鍼灸師・睡眠健康指導師上級   綾田剣一  監修)

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